中国で開催された
インテリア・ライフスタイル総合展示会

「design SHANGHAI(設計上海)」への
Ultrasuede®初出展について

2023年6月8日から11日まで、上海世博展覧館コンベンションセンターで開催されたアジアを代表するデザインイベント「design SHANGHAI」に、Ultrasuede®が初出展しました。中国国内外から最先端のデザインとライフスタイルに関するブランド・企業が参加する本展示会は、今年が10回目の開催となり、会場総面積6万㎡に40ヶ国、更には600を越えるブランドが出展、来場者は3日間で約7万7千人となりました。

今回、Ultrasuede®のブース企画・デザインを担当した「Yuhsine Design studio」の林氏はUltrasuede®で約300組の「かざぐるま」を制作。まるで、一陣の風が草木をそよがせるような、「かざぐるま」の羽を回していくような美しい庭園のような風景を作り出しました。
展示は「Breeze of Ultrasuede®」をテーマに、ブースをオブジェ・エリア、製品展示エリア、商談エリア、素材展示エリアの4つに分け構成。林氏の手によるUltrasuede®の「かざぐるま」の印象的な空間の中に、これまでの採用事例として非常にユニークで印象的な製品サンプルや今回の展示会のために特別に製作したオブジェを配置することで、Ultrasuede®の魅力を多角的に体感できるブースとなりました。

オブジェ・エリア

本エリアは「Material possibility」を表現、Ultrasuede®のさまざまな分野へ用途の可能性を探るために、カットした素材の編み込み、他素材との組合せ、曲線を持つ立体物を包み込む、といったUltrasuede®ならではの加工を用いた3体のオブジェを製作し展示しました。 また、素材ブランドとして、持続可能な社会へ向けた役割と貢献を表現するために、オブジェの8割は残布を使用しています。

製品展示エリア

ここでは、さまざまな分野のブランド・企業によるUltrasuede®を採用した製品を展示しました。多用途に渡る製品を展示することで、革新的な製品を創り出すさまざまなブランドとそのラグジュアリーな質感とテクノロジーに裏打ちされた品質を兼ね備えたUltrasuede®の特性が見事に融合出来る事を示しました。

商談エリア

商談スペースでは、Ultrasuede®にキルティング加工を施した一人がけソファを制作、展示するだけではなく、実際に来場したお客さまに使用していただくことで、Ultrasuede®の品質と心地よさを体感、自身の製品へのインスピレーションやアプローチを促すことに繋がりました。

素材展示エリア

素材エリアでは、定番の9種類を展示、印象的なブルーのグラデーションに絞り込むことで、素材そのものが持つ光沢感や質感を明確に表現する展示となり、加工技術、素材の質感、色、厚みの多様性、カスタマイズの可能性を提示しました。

展示会最終日の6月10日には、Ultrasuede®は「Design Shanghai Picks」賞を受賞しました。
同賞は審査員が、出展者が発表したすべてのデザインを、アートとデザインの根源にあるデザインのコンセプトとそれを体現する技術の観点から評価、300以上の出展者の中からを30社のみに与えられる賞となります。

また、同賞「Design Shanghai Picks」は、美学やデザインの優秀性だけではなく、現在の文化・社会状況を深く理解したうえで、過去と未来に対する洞察に基づいており、デザイン自体のグローバルな交流を促進、若手デザイナーやデザインブランドの成長を支援することを目的としています。そして、今回、Ultrasuede®は、デザインコンセプト、アイデア、テクノロジーと表現力の観点で評価され、初受賞に至りました。

Special Thanks

デザイナー紹介
林宇賢氏は、2016年Domus Academyを卒業、ミラノで複数のインテリア・プロダクトデザインに関わる。2017年にミラノにて「Yuhsine Design studio」を創業。卓上の小物からインテリアデザイン、アート作品から工業デザイン、シューズ、IT関連のデザインにまでそのデザイン分野は多岐にわたっている。また、スターバックス、IKEA、DJ-Innovationsとの長期プロジェクトやミラノ・トリエンナーレがIKEAと取組んだインテリア展示にその作品が招待出品されており、Ultrasuede®とも中国市場に向けて多岐にわたる取組みをスタートさせている。
https://www.instagram.com/yuhsien_design_studio/