Innnovation Award

パリのステュディオ・ベルソー(Studio Berçot Paris)でファッション・デザインを学んだ唐大耘（タン ダーユン）が、2017年にパリと上海で創立。未知の世界への好奇心と少年心を永遠に持ち続けることをブランド・コンセプトとしています。

コロナ禍のため、ファッションショーの開催は実現できませんでしたが、上海市内にて22AWコレクションの内見会を開催。ギリシア神話からインスピレーションを受けたコレクションの中で、Ultrasuede®にパッチワークやレーザープリントなど繊細な加工を加えたアイテムはより印象的なものになりました。

パーソンズ大学を卒業した悉麓（シー ルー）が2020年にニューヨークで創立。シドニー、東京、ロンドン、ニューヨークでの生活経験を持ち、現在は中国に活動拠点を置き、世界的なファッション・デザイン賞を多数受賞するなど国内外で活躍しています。

ブランドのコンセプトはFuture craftsmanshipで3D刺繍、かぎ針編み、結び目、金具などを多用したデザインが特徴となっています。また、独自のゼロ・ウェイスト・テーラリング技術を開発し、生産時に、生地使用率100%、廃棄0の商品もあります。

23AWコレクションで、上海ファッションウィーク初参加ながらフィナーレを飾りました。「陸のマーメイド」をテーマとし、未来的な力強い女性像を表現した今回のコレクションの中でも、Ultrasuede®の持つハードでありながらしなやかで繊細な質感が際立つシリーズは「力強い女性像」を表現するのにふさわしいものとなっていました。

ロンドンのセントラル・セント・マーチンズ・カレッジでファッション修士号とファッション学士号を取得後、2021年に自らの名を冠したウィメンズブランドを創立。2023年には、LVMHプライズのセミファイナリストに選ばれています。

Louisは、スペインのLOEWEやイギリスのKIKO KOSTADINOV、BURBERRYで務めた経験もあり、彼のデザインはこうしたヨーロッパでの経験や出身地である中国の文化/伝統に影響を受けており、自身で新しく定義づけた世界観をコレクションで表現しています。

今回の24AWコレクションのテーマは「The Woman who’s angry」。長期に及んだパンデミック、不安定な経済情勢を背景に、もろくて内向的でありながらも、現在を強く生きる勇気ある女性像を表現しました。Ultrasuede®を使用した特徴的なピンクから深く燃えるような深紅の薔薇模様のプリントを施したシリーズと、繊細なバンビ柄プリントのシリーズは今回のコレクションの中でも特に際立っており、素材の特徴である、滑らかさ、しなやかさが女性の繊細さや強さを表現するのにマッチしていました。